わが家は一条工務店で契約し、はじめはi-smartで建設する予定でしたが、途中でグランセゾンに変更しました。
今回はなぜ、i-smartからグランセゾンへ変更したのか、について書きたいと思います。
グランセゾンの魅力はたくさんありますが、決め手になった理由としては、わが家はきっと少数派ではないでしょうか
今回の記事
グランセゾンかi-smart(または一条工務店のその他の商品)でどちらを選ぶか悩まれている方
へ向けた記事となっています
i-smart → グランセゾン変更の決め手になった理由
決め手になった理由は”玄関軒”
グランセゾンを選ぶメリットは数多くありますが、わが家にとって決め手になったのは、無料で雨除け用の玄関軒をつけることができるからです。
通常、i-smartに対するグランセゾンのメリットとしては、高い天井、木目調で高級感ある住設、ハイドア、モクリアフローリング、間取りの自由度、外観アクセント(パラペット、デザインルーバー)等が挙げられると思います。
グランセゾンを選ばれた方の多くは、上に挙げたメリットに惹かれて選ばれた方が多いのではないでしょうか?
2020年8月現時点では、i-smartにも多くのグランセゾンの住設等が採用可能となっています(詳しくは営業担当の方にご確認ください)。
i-smartで検討時はどうだったのか?
i-smartで検討時、土地が北向きなこともあってわが家の玄関上にはアーバンルーフが付く予定でした。
これが夫婦共にあまり好みでありませんでした。
※個人的感想です
i-smartで他に玄関軒を設置する手段としては、玄関を引っ込ませたり、玄関上にバルコニーを付けるのが通常だと思われます。
出典:一条工務店
残念ながら、わが家にはどちらの手段もNGでした。
①玄関を引っ込める⇒土地も広くないため玄関付近の間取りに影響あり
②玄関上のバルコニー⇒採用自体は可能だが北側なのでおそらく使用しない無駄バルコニー、かつ数十万の金額アップ
例えばわが家の場合、図のように玄関上に5マス分のバルコニーを設置すると、金額は約42万円となります(高い!)
残念なことに、一条工務店は玄関軒の自由度があまりない気がします。
北玄関のi-pallet(建売商品)に軒として玄関上にバルコニーが付いている物件を見たことがあります。
もし軒に関して何か良いアイデアをお持ちの方がいましたら是非教えていただきたいです!
そして、アーバンルーフで妥協しようとしていた頃にグランセゾンの存在を知りました。
グランセゾンはパラペットルーフを標準、つまり追加料金無しで設置可能です。
写真を見ての通りパラペットルーフは玄関軒としても活用できます。
すぐに神宮展示場へ見学に行き、玄関軒の問題が解決するだけでなく内装もとても好みだったため、i-smartからグランセゾンへ変更することにしました。
グランセゾンへの変更で発生するデメリット
i-smartからグランセゾンに変更することで当然デメリットもあります。
わが家が考えるデメリットは以下3つです。
①金額の増減
②断熱性能ダウン
③さらぽか空調採用不可
それぞれのデメリットに対してどのように考えたのか説明したいと思います。
1. 金額の増減
グランセゾンへ変更することで坪単価は上がりますが、わが家の場合はいくつかのオプションを取りやめることができたので、結果的にコストダウンになりました。
金額の増減が発生したものの詳細を順番に説明します。
①坪単価
i-smartよりもグランセゾンの方が坪単価は高いです。
わが家の場合、約2万円の差がありました。
i-smart:673,995円/坪
グランセゾン:693,928円/坪
トータルの施工面積分で考えると879,656円の金額アップとなります。
一条工務店の坪単価は契約時期や建築面積によって変わるので、わが家の坪単価はあくまでも参考値としてください。
②ハイドロテクトタイルのオプション費用
グランセゾンではハイドロテクトタイルが標準で採用可能なので、その分は金額ダウンとなります。
つまり、i-smartでハイドロテクトタイルを採用した場合の費用 444,400円は金額ダウンとなります。
③さらぽかのオプション費用
i-smartで契約時はさらぽか空調を採用予定でしたが、グランセゾンでは今のところ採用することができません。
(その代わり、現在はうるケアが追加料金無しで採用可能です)
そのためオプションは自動的に解除となり、552,100円は金額ダウンとなります。
④アーバンルーフの費用
i-smartで検討時に玄関に付いていたアーバンルーフはオプションです。
前述の通りグランセゾンではパラペットルーフを標準で採用可能なのでアーバンルーフは不要となり、オプション費用97,000円は金額ダウンとなります。
(アーバンルーフが意外と高い!)
⑤御影石カウンターの費用
スマートキッチンには御影石カウンターを付ける予定でしたが、グランセゾンのグレイスキッチンは標準でPanasonic製のグラリオカウンターが付いてきます。そして、オプションでカップボードを採用した場合はそちらの天板にも付いています。
それならわざわざ高い金額を出して御影石カウンターにすることもないな、と感じたのでオプションをキャンセルし、150,000円の金額ダウンとなります。
(この点はi-smartに比べて太っ腹に思えますが、きっと高い坪単価の中に含まれているのでしょう)
まとめると、、、
①~⑤の金額増減をまとめると、トータルでわが家の場合は363,844円の減額となりました!
2. 断熱性能ダウン
i-smartとグランセゾンは断熱材の仕様が異なり、i-smartの方が断熱性能は優れています。
例えば、外壁となる壁で比較すると材質も厚みも異なります。
出典:一条工務店
家の気密・断熱を示すC値、Q値、Ua値で比較すると以下の表のようになります。
C値(㎠/㎡) | Q値(W/㎡・K) | Ua値(W/㎡・K) | |
---|---|---|---|
i-smart | 0.59 | 0.51 | 0.25 |
グランセゾン | 0.61 | 0.98 | 0.36 |
グランセゾンは気密・断熱性では完全にi-smartに負けています。
冷暖房費という観点ではハッキリと差が表れてくると思われます。
家の性能に惹かれ、省エネな暮らしを夢見て一条工務店と契約したのでこの点は悩ましかったです。
しかし他のハウスメーカーと比較するとグランセゾンであってもかなり高性能であることが分かりました。大手ハウスメーカーの中ではグランセゾンレベルの気密・断熱性を出せるところはあまり無さそうです(というよりインターネット内の情報では見つけられませんでした)。
よって、自分の住む地域は寒冷地でもないため十分な性能であると判断しました。
ただし、念のため東西の窓はなるべく少なくかつ小さくすることで熱の損失を抑えました。また、南側には夏場に日射遮蔽のためのシェードを取り付ける用の金具を取り付けてあります。
3. さらぽか空調採用不可
家中を除湿できるさらぽか空調にとても魅力を感じていたので、契約時はさらぽか空調は絶対に採用したいと考えていたオプションでした。
しかし現時点でグランセゾンでは採用することができないので、i-smartから変更した場合は自動的にさらぽか⇒うるケアになります。
さらぽかは全館除湿に特化した換気システム、うるケアは全館加湿に特化した換気システムです
この点も非常に悩ましかったのですが、落ち着いて考えてみるとあることに気が付きました。
除湿と加湿、どちらを自動で行えるようにした方が生活が楽になるのか?
加湿を全館自動で行える方がメリットが大きいのでは?
一条の家は全館床暖房で家中暖かいため冬季はやはり乾燥するそうです。
担当の営業さんも「冬場は加湿器が必要です」と言われていました。
これまでの人生の中で加湿器を購入・使用したことは何度かありますが、水の入れ替えや掃除が非常に面倒でした。
ひょっとすると将来的にはLDK用、寝室用、子供部屋用と複数の加湿器が必要になるかもしれません。
これは想像しただけでもすごく面倒くさそうです、、、
ということで徐々にうるケアに傾き始め、除湿はどう対策しようか?普通にエアコンがあれば大丈夫か?と考えている頃に出会ったのがフエッピーさんが考案された全館冷房でした。
全館冷房は間取りとエアコンの設置位置を工夫することで家中を省エネで除湿できる、高気密高断熱住宅の裏オプションのようなものだと思ってます。
全館冷房についてはフエッピーさんのブログに詳しく解説が載っています。また、インスタグラムで#全館冷房で検索すると既に実践されている方のリアルな声やエアコン取付位置含めた間取り情報等をみることができます。
全館冷房を採用される場合は自分で勉強し、自己責任で実施しましょう。
また、各部屋にエアコン設置穴は設けておくなど失敗した場合の保険も用意しておきましょう。
これで夏の除湿、冬の乾燥それぞれに対して対策の目途がたったので、さらぽか空調を諦めることができました。
まとめ
以上がわが家がi-smartからグランセゾンへ変更した理由と、変更に伴うデメリットについてでした。
最後に本記事のポイントをまとめておきます。
オプションの取り方によってはグランセゾンの方がi-smartより安くなることもある